ドメイン

デフォルトゲートウェイを利用して外(インターネット)の世界に出ることができるようになりましたが、困った問題がありました。
そういえば私、相手のIPアドレスなんて知りません...

ドメインって便利だな

IPアドレスとは、インターネットに接続されている機器に割り当てられた32ビットで表された住所(アドレス) のようなものです。
ということは、すでにご理解されている方も多いでしょう。

そんなIPアドレスをもっと分かりやすくしてくれているのが、ドメインという仕組みです。

ドメインとは、「インターネット上の住所表示」と考えるのが一番分かりやすいのではないでしょうか?
今、ご覧いただいているようなウェブサイトを閲覧する際や、電子メールを送ったりするためには相手を特定するためにドメインが必要になります。
例えば、URLが「https://www.chobist.com」であればドメイン名は「chobits.com」です。

蛇足ですが、「chobits.com」は20年以上の歴史があるのですが、ホームページ開設後、CLAMPのアニメ作品「ちょびっツ」と間違って閲覧する方が多かったというのは嘘か真か?
ドメインは早いもの勝ちです。

君の名は

ドメインは「早いもの勝ち」とさきほど書きましたが、実は有効期限があります。
そんなこともあり、期限切れでドメインの乗っ取りなどの悪用をされたりすることが稀にあったりします。
ちなみにドメインレジストラというところに登録依頼をするのですが、大元締めは1998年10月に米国で設立されたICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)という民間の非営利法人です。
ICANNドメイン名IPアドレスなどのインターネット資源管理の調整を行っています。

さて、ここまで読んで賢明な皆さんはお気づきになったと思いますが、ドメイン名IPアドレスを紐づけするシステムがインターネット上には存在しています。 それをDNS(Domain Name System)と呼びます。
ICANNの大部分の作業は、インターネット最大のDNSに関するもので、一番重要なルートネームサーバの運用などが挙げられます。

おまけですが、よく似た名称にレジストラレジストリがありますが、レジストリは登録ドメイン名のデータベースを維持管理する機関で、レジストラは登録者からドメイン名の登録申請を受け付け、その登録データをレジストリのデータベースに登録する機関というように役割が異なっています。

トップレベルドメインで見分けよう

ドメイン名の「.」で区切られた一番右側をトップレベルドメイン(TLD)と呼び、このトップレベルドメインを見ることでどのようなサービスを提供しているか判断がつきます。

1.gTLD(Generic Top Level Domain)

一番目にするドメインですねぇ。

ドメインの種類 用途
com 企業や商用サービス向け
net ネットワークに関するサービス向け
org 主に組織や非営利団体向け
biz ビジネスや企業向け
info 情報発信・口コミ向け

ちなみに、「chobits.com」はcomドメインですが、世界中の誰でも自由に登録できるドメインということで当時取りやすかったというのが理由です。

2.ccTLD(Country Code Top Level Domain)

こちらは、国や地域に割り当てられているドメインです。
一般には登録するには、その地域に居住する個人や団体でなければならないのですが、一部の「.tv」のようなccTLDでは誰でも登録できるものがあります。

ドメインの種類 用途
.jp 日本
.us アメリカ
.uk イギリス
.to トンガ
.cc 豪領ココス諸島
.tv ツバル
.in インド

3.新gTLD(新ドメイン)

2012年以降に新設されたドメインでサービス内容が一目瞭然となっています。

ドメインの種類 用途
.blog ブログ向け
.cloud クラウドサービス向け
.app アプリケーションやゲーム向け向け
.site Webサイト全般向け

4.属性型jp

日本では、トップレベルドメインの次の文字列(セカンドレベルドメイン)に、取得可能な組織が限定されたドメインを運用しています。

ドメインの種類 用途
.co.jp 日本国内で登記を行っている会社向け
.or.jp 特定の法人組織向け
.ne.jp ネットワークサービス向け
.ac.jp 学校法人向け
.go.jp 日本の政府機関や各省庁所管の研究所、特殊法人向け

なお、興味をもった人はRoot Zone Databaseを参照してください。