一般的な組込みLinuxの開発では「ターゲット」と呼ばれる開発対象上で、プログラム開発を実施することはあまりありません。
大きな理由は開発対象のCPUパワーやメモリなどが大きく制限されているケースが多いためです。
開発の「ターゲット」に対して、開発を行う環境は「ホスト」と呼びますが、今回は「ホスト」環境としてLinuxを使用します。2025年1月時点において、OSのシェア的にはWindowsが7割ほどになりますので、Windows上の仮想マシンに「Linux」を導入したいと思います。
Windowsには、WSL(Windows Subsystem for Linux)と呼ばれる、Microsoftが提供するWindows コンピューター上で Linux 環境を実行できる機能がありますが、今回の開発環境の構築では、Windows上にVirtualBoxを導入し、その中でUbntu 22.04LTSを動作させます。
図で示したように、ターゲットには、「Raspberry Pi Zero W」、ホストとしてWindows上の仮想マシンにLinuxという構成で、ネットワーク的に接続した環境で開発を行っていきます。