引退WinPCをDebianマシンとして復活させる
Windows11にアップデートできない非力なWindowsマシンを入手したので、Debianマシンとして活躍させてみたいと思います。
今回入手したPCは「Aspire Switch 10」という2in1タブレットにもなるという優れものだったモノです。
CPUにはBay Trailと呼ばれる「Z3735F」を採用しています。
メモリも2GBしかありませんが、Linuxを導入するにはギリギリといったところです。
※GUIはいれなければサクサクですよ
以前、同様にBay Trailを搭載した「Lenovo Miix 2 8」もLinuxマシン化していますので、同様の作業をします。
このBay Trailを搭載した安価なWindowsタブレットやネットブックは、
・ブートするUEFIは32bit
・OS自体は64bit対応で x86_64 で動作可能
という妙な仕様になっています。
まずはBIOSの設定
まずは、BIOSの設定を変更する必要があります。
「Aspire Swich 10」では、F12でBIOSメニューを選択できました。
BIOSの設定で変更するのはSecure Bootの無効化とUSBからの起動を有効化することです。
Debianのインストールをしよう
Googleで検索すると、ubuntuを苦労してインストールされている方が結構います。
ただし、ubuntuでは、64bit版を導入しようとするとUEFIも64bit版となる問題があるため、いろいろな方法で32bit版のUEFIをインストールされているようです。
でも、Debianなら32bit UEFIで64bit版 OSを導入することが可能です。
その方法は、Debianのmulti-archイメージを利用することです。
残念ながらDebianのmulti-archイメージはDebian 11(Bullseye)までしか提供されていませんが、dist-upgradeを行うことで最新版のDebian 12(Bookworm)にアップグレードすることが可能です。
古いDebianの入手
Debianのサイトでは新しいバージョンしか入手できません。
そこで、Debian CDs/DVDs archive を利用して入手します。Debian 11 は 11.8 が最新となるので、debian-11.8.0-amd64-i386-netinst.iso を入手してインストールを行えばOKです。
Omake
Windows11にアップデートできない非力なパソコンを活用する方法を紹介しました。
ここで紹介した非力なパソコンは下取りもできないかも知れませんが、Linuxを導入することでもう少し活躍の場を与えることができます。
仮想環境でもLinuxを導入することは可能ですが、これを機会に自分専用のLinuxマシンを作ってみてはどうでしょうか?